北九州で国産材を中心に「木の家」造りを実践しています
工程1:丈夫で長持ちするスケルトン(骨組み)を意識してプラン作りを進めます。
「力」は普段目に見えません。建物には常時自分の重さや家財道具などの荷重がかかっています。また風の強い日や、地震の時など横からの力を受けます。柱や桁、梁の断面には上からも横からも「力」がかかっています。「木の性質に従い」「木本来の寿命」を念頭に耐久性を考えて設計します。この作業は「住み手」の家の基礎となる部分です。間取りとの整合性も必要となるので通常数ヶ月の日数をかけて丁寧に進めます。
工程2:構造材や内装材に無垢(自然)素材をふんだんに取り入れます。
元々日本の家は「木と土と紙」の自然素材を中心に造られてきました。住居としての役目が終わったのち再び土に還り循環型社会の中に溶け込んでいました。それがいつの間にか糊付けの新建材を多用する住宅が主流になっています。また高気密・高断熱の要素も加わり真夏や真冬、梅雨の時期でもビニールのカッパを着ている状態です。
私たちは、建築材料を吟味して新建材の比率を抑え、「木」に本来備わっている「暖かさ・調湿作用・香り」など自然の恵みを活かせるよう「住み手」に提案し、健康に配慮した住宅造りを実践しています。
・大工による、墨付け・手刻みによる渡りアゴ工法を基調とした木の家です。
・リビングの空間を登リ梁で収め、杉のうずくりフローリングを施工しています。
・外壁は全て20mm厚の杉板で張り上げました。
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・渡顎構法を基調とし、長ホゾ、こみ栓を多用して金物依存度を低減しました。
・柱は全て桧とし真壁の空間には樹齢100年前後の芯去り材を配置しています。
・事務室は6m×6mの広さを確保するため7mの地松の丸太をX方向に2本掛けて、その上のY方向に2本収め、軸組の安定とたわみに配慮しました。
・真壁を基調とし、ありのままの素材の魅力を空間デザインに生かすように工夫しています。
・小屋裏の天井を現わしにしたので屋根を2重に施工して換気、断熱、遮音に配慮しました。
・駐車場の間口を5mで計画したので上部の梁を上弦材と下弦材で構成する合成梁にしています。
・天井はキッチンを除いてすべて無垢の杉板を使い、また洗面室・物干し室には壁にも無垢の板を施工することにより家全体の湿度調整や落ち着きのある空間を計画しました。
・1階の各部屋は行き止まりのない回れる動線を確保しました。加えて外部のウッドデッキにもつなげ日々の生活の多様性に配慮しています。
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